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交通事故で負うケガの代表選手はなんといっても「ムチウチ」でしょう。
この記事を読んでいただいている方で、今「ムチウチ」の診断をうけている、または過去に診断されたことがある経験を持つ方は相当多いのではないでしょうか?
ムチウチは一般的な名称(呼び名)で、医学的な表現ではありません。「診断書に書かれている傷病名は「頸椎捻挫」「外傷性頸部症候群」などとなっています。
頸部というのは首のことです。腰でも同じような傷病名が付けられることがよくあります。「腰部捻挫」「腰椎捻挫」などです。
そもそもムチウチというネーミングはそのケガの成り立ちからくるもので、簡単にいうと自動車等に乗っているときに追突などで無防備なときに不意に衝撃を受けた場合、人間の身体はその形状や仕組みにより、一瞬にして振り上げて打ったムチのように”しなる”のです。その形状がよく似ているために俗称として「ムチウチ」という名前が定着したのだと思います。
一口にムチウチと言っても軽傷から重症まで幅広く、その治療法もかなり選択肢があります。
ムチウチの症状は事故当日にはあまり出ないのが普通です。受傷したときには身体が緊張していることが多く、だいたい翌日から2~3日以内にいろんな症状が出ます。
人間の身体は脊椎の内部に神経が走っていて、どの神経がどこを支配していて、どういう症状を起こすか?という「神経の地図」があります。これをデルマトームといいます。
具体的には頸部(首)の部分からお尻(仙骨、尾骨)までそれに従って考えられます。どの位置にどの程度の異常があるかはおおよそ決まっています。
ちなみに、手がしびれるのは頸部(首)のどこかに異常が、足の場合は腰部のどこかに異常がある可能性があります。
しびれというのはモロに神経症状ですから、まずはどこにどのような異常があるのかをMRIで確認するのがベストです。
交通事故受傷で医療機関にかかった場合、まずレントゲンを撮ることを最優先とされます。
レントゲンは硬部組織、すなわち骨の損傷があるかどうかを診るのに適していますので、交通外傷は骨折が多分に予想されるし、もしレントゲンも撮らないで骨折を見逃したとなると大問題ですから。まずは「骨折があるかないか」の確認のためにレントゲンを撮ります。それだけ骨折の有無はレントゲンで簡単に確認できます。ただし、たまに小さな骨折や部位的に見逃しやすい場合は見逃されてしまうこともあります・・・
しかし、しびれのような神経症状の原因となるような椎間板などのような軟部組織を診るのはMRIの出番です。
たいていのムチウチ患者が医師に痛みやしびれを訴えて、レントゲン画像で骨折されなかった場合、「しばらく様子を診ましょう」なーんて言われて、「はぁ・・・」とすごすご帰るということになります。
そして痛み止めの薬の処方やリハビリ通院をすすめられるというところではないでしょうか?
もし本当に軽度の受傷で、時間とともに良くなるというのであれば、「よかった、よかった」で問題ありません。
しかし、しばらく医師の言うとおりに薬を服用してもリハビリをしても特に良くならない場合や、痛みやしびれ自体の程度が想い場合には、もはやムチウチ以外の原因も考えなければいけません。
MRIを撮るタイミングとしては、受傷後できるだけ早い時期が良いと言えます。これは状態の確認とためとして大前提ですが、”事故との因果関係”においても大事です。
すなわち、事故から時間を置かずにMRIをとり、その画像で異常が確認されたとなると、「事故が原因でこうなった」という因果関係の立証ができやすくなります。
もし事故から何か月も経ってからMRIを撮って、異常が確認されてもそれが事故を原因とするものなのかどうかを立証するのが難しくなります。特に保険会ははそういったところを突いてきます。
痛みやしびれなどの症状が顕著な場合は、出来るだけ早い時期と、症状固定をする際にもう一度撮ることをお勧めします。
症状固定をするということは、ある程度の期間治療をしたということですから、その時期にまだ自覚症状が残っていて、それをMRI画像で裏付けが出来れば後遺障害認定の可能性が高くなります。
だから、事故後の早い時期にMRIを撮るのは、「事故との因果関係を証明するためで、症状固定の際に撮るのは後遺障害認定の材料とするためです。
もしMRIで神経の圧迫などが確認されたなら、それはもうムチウチではなく「椎間板ヘルニア」ということになります。ですから、MRIによる正確な画像診断は非常に大切です。
しかし、MRIで異常が確認できなくても症状がある場合はムチウチではない可能性があります。
いわゆるムチウチは脊椎の異常からくることが主な原因で、たとえば首から肩とか指先にかけてしびれるというように”つながった感じ”で訴えることが多いのですが、そうではなく”限られた範囲”でしびれが出ているような場合には末梢神経の異常を考える必要があります。
自覚症状(痛みやしびれなど)を医師に言うときには”正確に細かく、しっかりと”説明することが大事です。「ここらへんがしびれる」などと、曖昧な表現の仕方だと医師も判断材料に困るということがあります。
また、手指のしびれ、握力低下、重だるさといった症状の場合には自律神経失調症状であるかもしれません。これらは「バレ・リュー症候群」と呼ばれることがありますが、交通事故の後遺障害を考える上で、バレ・リュー症候群が独立の傷病であったり、ましてや後遺障害等級が認定されるというのは殆どないようです。ただ、治療方法の選定において検査と結果は重要ですから、きちんと自覚症状を医師に訴えることが必要です。
神経症状は検査をしなければ正確な診断はできません。そのためにも自覚症状はきちんと伝えましょう!!
これらの症状の場合も神経の異常からくるものと考えられるのですが、その原因と程度によって治療方法がずいぶんと違ってきます。症状の程度によっては椎間板ヘルニアや脊髄損傷まで可能性はあります。
これらの症状がひどい場合には出来れば医大系の専門医に診てもらうか、検査してもらう必要があります。その場合は紹介状を書いてもらって受診してくだっさい。いきなり大きな病院に行って「検査をお願いします」と言ってもしてもらえませんので。
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ムチウチの診断やその程度を計るために必要な検査があります。大きく分けて二種類です。
1.画像検査
2・神経学的検査
画像検査はレントゲンとMRIが有効です。レントゲンは主に硬部組織、すなわち骨の異常を確認するのに用いますが、「ムチウチの検査で使う場合はムチウチの症状の原因に骨折や脱臼がからんでいるかどうか?が確認できます。
さらに骨自体の状態も確認できるので、もし何らかの骨の異常が確認できた場合はそれとムチウチ症状との関係があるかないか?なども確認できます。これは事故との因果関係においても材料となります。
MRIはムチウチの直接の原因になっているであろう軟部組織の異常を確認するために用います。ただ、一口にMRIといってもその性能はさまざまです。やはり機械ですから機械自体のレベルもあります。あとどのように撮影するか?も大事です。
具体的にはスライスの間隔とか、T2強調でとか、脂肪抑制でとか・・・
症状によって近い分けることも重要となってきます。なんでもかんでもただ撮ればいいってもんじゃありません。
ただ、それはやはりそこまでコントロールできる(判断できる)医師の指図の下に行われるべきです。そして、その指示がきちんと実行できる設備のところで行うべきです。
画像診断だけをしているクリニックも結構ありますので、病院だけでなくこのような「画像診断クリニック」に紹介状と予約を入れてもらってMRI撮影をしてもいいかと思います。
撮影とともに診断書(レポート)も丁寧に作成してくれるところが多いので、私は結構お勧めしています。
画像の出来不出来によって後遺障害認定の判断や審査が左右されるのです。ここは慎重にして欲しいところです。
神経学的検査は、具体的には次の検査が中心になります。
頸部(首)の場合・・・ジャクソンテスト(陽性・陰性)
スパーリングテスト(陽性・陰性)
深部腱反射テスト(陽性・陰性)
徒手筋力検査(MMT1~5段階)
腰部の場合・・・・・・ラセーグテスト(陽性・陰性)
SLRテスト(陽性・陰性)
FNSテスト(陽性・陰性)
この各種検査において異常(陽性)を示しているかどうかを確認します。
ただ、これらは医師が行なって患者が反応そ示す(訴える)形式ですうので、もし患者に過剰反応をする意図があればオーバーに言うことは可能です。
ですから、必要な検査ではありますが、絶対的信用を置いているわけではないようです。
もちろん大多数の被害者はそんな往査はしないということを大前提としていますが、中には総合的に考えてあまりにも極端な結果の場合は、その信憑性が疑われます。
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